<< November 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>

「すごい」と「すごく」を使い分けよう

いきなりですが、「すごい絵が描いてあった」と「すごく絵が描いてあった」の違いが分かりますか。分かりますよね。

「すごい」は名詞の「絵」に掛かっているので、「素晴らしい絵が描いてあった」という意味です。「すごく」は動詞の「描いてあった」に掛かっているので、「絵がたくさん描いてあった」という意味です。

最近、「すごいおいしい」とか「すごい疲れた」と言う人が増えていますが、文法的には「すごく」が正しいです。冒頭の例のように、意味が正しく伝わらない場合もあるので、これを機に「すごい」と「すごく」の使い方に気を付けてみてはいかがでしょう。

 


この記事のカテゴリー:文法 , comments(7)

何でも「の」でつなぐのは止めよう

これも国語力の低下が問題なのでしょうが、名詞を「の」でつないだだけの文が増えているように思います。

具体的な例として、下記のような文がYahoo!ニュースで使われていました。

「海賊襲撃の日本タンカー解放」

見出しなので文字数に制限があったのでしょうが、これでは「海賊に襲撃された日本タンカーが解放された」のか「海賊を襲撃した日本タンカーが解放した」のか分かりません。文字の制限を考えたとしても、「海賊が日本タンカーを解放」にすべきです。

日本語学習者の中にも、「明日、休みです」と「明日、休みます」の違いや、「食べすぎました」と「食べすぎです」の違いを理解していない人がいます。これらは名詞と動詞の使い方を理解していない、つまり国語力の問題です。

国語力を急激に上げるのは難しいでしょうが、意味の正確さを大切にすることが、国語力の維持に繋がると思います。

 


この記事のカテゴリー:文法 , comments(3)

「つまらなそう」と「つまらなさそう」とではどちらが正しい?

「この映画はつまらなさそうです」のような使い方が多いですね。文法的には「い」を「そう」に替えるだけなので「つまらなそう」が正しいです。
   おもしろい    つまらない
     ↓        ↓
   おもしろそう   つまらなそう

すると、「つまらない」は「つまる」の否定形ではないのかという疑問を持たれる方もいらっしゃるでしょうね。それもごもっともです。しかし、「この映画はつまりません」よりも「この映画はつまらないです」の方が一般的なように、「つまらない」は形容詞として使われています。

また、「そうです」の前が動詞か形容詞かで、その意味は大きく異なることから、「つまらない」は形容詞と判断せざるをえません。
 雨が降りそうです。(今にも雨が降る状態)
 おいしそうです。 (それを見ておいしいと判断)
 つまらなそうです。(一部を見てつまらないと判断)

これらのことから、文法的には「つまらなそう」が正しいとお分かりいただけたと思います。


形容詞と動詞とでは、「そうです」の意味が異なることは既に書きましたが、それらは文法的にも異なります。形容詞は「なさそう」が使えますが、動詞は「そうにない」が文法的に正しいです。
 ○ おいしそうです。
 ○ おいしくなさそうです。
 ○ 雨が降りそうです。
 × 雨が降らなさそうです。
 ○ 雨が降りそうもないです。
 ○ 雨が降りそうにないです。
「つまらなさそう」という活用をされる方は、他の動詞も誤っている可能性がありますね。

文法的に正しい日本語が絶対ではありませんが、普段から日本語を大切に考えていらっしゃる方は、使い方に気をつけてみてはいかがですか。

 


この記事のカテゴリー:文法 , comments(3)