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リアルの意味範囲が拡大している

深刻な語彙不足からか、1つの言葉に複数の意味を付加する傾向が、今の日本語にはあります。その1つが「リアル」です。

辞書で調べたところ、「現実的」「写実的」と説明されていました。当然ですが、これは私の認識とも合致します。

ところが、インターネットで調べたところ、こんな用例がありました。前後の文章から私なりの解釈で日本語訳させていただきましたので、合わせてご覧下さい。

「そんな彼らを僕はリアルに応援したいと思います」 ⇒ 心から
「デザインがIT機器をリアルに楽しいものに変えています」 ⇒ 本当に
「秋葉原のお店をリアルに体験」 ⇒ 不要(体験はリアルである)
「各業界で求められる即戦力をリアルに学べる環境が…」 ⇒ 実践的に
「背景をリアルにぼかすには…」 ⇒ 自然に(ぼかすならリアルではない)
「ひたすらリアルな人生を突き進む…」 ⇒ 堅実な

これでは意思伝達の正確性が損なわれ、どんどん感覚的になってしまいますね。もし私とは異なった解釈をされた方がいらっしゃっても、表現がこれでは仕方がありません。

ブログで国語力をつける2」でも申しましたが、改めて日本人の国語力を危惧しています。これでは、通訳・翻訳をされている方も大変でしょうね。もし、本人の意思とは違っても、「誤訳」とは言えません。

 


この記事のカテゴリー:外来語 , comments(12)

コメント

…さらに、KAT-TUNの歌(Real Face)では♪リアルを手に入れるんだ♪ですからね。あれにはわたしも驚きました。
Comment by KEN @ 2006/04/29 10:50 AM
同じような方がいらっしゃって嬉しいです。実は例文としてそれも導入しようと思ったんですが、歌詞の至るところで解釈に困って、諦めました。あれは何を手に入れるんですか。
Comment by 左近 @ 2006/04/29 11:26 AM
外来語と言うよりファッションや感覚で”横文字”を使うのがはやりなんでしょうね。本当に日本語の概念にない言葉ではない限り、日本語でいいのにね。他の国でもできるだけ自国語に直しているように思うのですが…

英語は割りと他の言語を語源にしていますけどねぇ。
それとはまた別の次元なんでしょうが。

日本語が消えていきますね。
教えてらっしゃる側も、困惑なさっているのですね。
Comment by めろん @ 2006/04/30 7:14 PM
めろんさんがおっしゃる通りですね。私も歌で英語を多様するのは理解できますが、意味のある文であってほしいです。

「伝統と文化を尊重し〜」と愛国心を協議している自民党議員も、その最たる日本語を軽んじている気がします。感覚的に話すのは、全年代に共通する問題だと思います。
Comment by 左近 @ 2006/04/30 8:28 PM
英和辞典でrealを引くと、心からの、本当の、などの意味も出ていました。日本で勝手に拡大したものもあるようですが、もとの英語でも意味は広いようです。
Comment by kyu @ 2007/09/05 12:50 AM
ガラスとグラスが別の単語として日本で使われているように、外来語は外国語ではなく日本語です。

私は「リアル」の本来の意味を厳守して使うべきだといっているわけでく、意思伝達の正確性が損なわれ、どんどん感覚的になっているということを危惧しているだけです。

そもそも、リアルという単語が日本語に必要かどうかも疑問です。
Comment by 左近 @ 2007/09/08 7:30 PM
ヒットチャートが目まぐるしく入れ代わる環境では既存の言葉に新たな意味を見出だしたり、外国語を歌詞にいれたりする手法で聞き手を飽きさせないようにしているわけで、それで日本語が破壊されるわけではないと私は考えています。いいものは残るからです。細部まで注意されて構成された作家や詩人の文章を完全に忘れることは人間の知的欲求があるかぎりきえません。
日本語が廃れると言ってる場合があるなら、それは単なる優越感にしか思えません。どこがどうよいのかを後世に伝えることを怠っているとしかおもえません。
儒教的な考えが支配的な江戸時代に本居宣長は『源氏物語』のすばらしさを、人間の内面を素直に表していることに見出だした。
日本語が本当に消えるか、日本語にしかないよさを残していけるかは、私たちしだいです。
Comment by aREEd @ 2009/01/22 3:54 PM
私がこのページで書いたのは、感覚的に言葉を選んでいては、意志疎通の正確性が損なわれるということです。外国語を使うことで日本語が廃れるとは、どこにも書いていません。
Comment by 左近 @ 2009/01/22 10:32 PM
おもしろいですね。
私もリアルって使ってしまうほうの人間ですが。
ふとリアルってどんな意味なんだ!?と思いまして。
意味もわからず使っちゃってますからね。
なんとなく使える便利な言葉なんですよね…
でもこれからは言葉のボキャブラリー増やすため、使わないようにしたいと思います^^
リアルにがんばろっと!

あぁ… ほんとにがんばります…
Comment by かめはら @ 2011/03/13 7:25 PM
かめはらさんと同じで、多くの方がなんとなく使っているのだと思います。話している人もなんとなく話して、聞いている人もなんとなく理解する。こんな会話でいいのでしょうか。
Comment by 左近 @ 2011/03/13 7:57 PM
初めてコメントさせていただきます。
私も、「リアル」という言葉に大いに疑問を抱く一人です。
実際、「リアルな」や「リアルっすか」などという言葉を使うものに対して訂正を求め、正しい日本語を提供させていただくこともあるのですが先生の訂正例文の中の、最後の一つについて思うところがありますので浅はかだと思いながらも、ご意見を残させていただきます。

「ひたすらリアルな人生を突き進む…」 ⇒ 堅実な

これは複数有る解釈のあくまで一つだと思いますが、「正直な人生」や「真実(もしくは現実)を追い求める人生」など「堅実な」とは違った解釈もあるのではないかと思いました。

正しい日本語については大いに興味を持っていますので、これからも拝読させていただきたいと思いますので、宜しくお願いします。
Comment by katata @ 2011/04/19 12:07 PM
管理者の承認待ちコメントです。
Comment by - @ 2014/02/03 8:26 PM
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